Valveは,小型ゲームPC「Steam Deck」の販売を2022年2月25日に開始すると発表した。具体的には,予約者向けへの注文受付メールの第1弾を2月25日に配信し,製品の出荷は2月28日に始まる。メールを受け取った予約者が72時間以内に所定の手続きをしないと購入の権利を失い,次の予約者に順番が回ってしまう。週ごとに,新たな注文受付メールを送信する予定とのことだ。
2021年7月16日に掲載した記事で詳しくお伝えしたように,「Steam Deck」は,AMDと共同開発したカスタムAPUと,Arch Linuxをベースにした「SteamOS 3.0」(他のOSに入れ替え可能)を搭載した小型ゲームPCだ。リアルタイムレイトレーシングに対応した「RDNA 2」アーキテクチャのGPUのほか,アナログスティックやタッチパッドを装備して,幅広いジャンルのゲームに対応していることが大きな魅力だろう。
Steamにラインナップされた 5万を超えるゲームタイトルのほとんどが作動すると言われているが,操作方法や文字の大きさなどを設定する必要もあるため,今のところ「Team Fortress 2」や「DEATH STRANDING」「Hades」など,Valveのタイトルや新しめのゲーム50作品が「Steam Deck」対応として正式認定されているにとどまる。Steam Deck launches on February 25th, 2022! https://t.co/6WKynbibkv pic.twitter.com/Un54Jwdq1H
— Steam (@Steam) January 26, 2022
もっとも,すでにハードウェアを入手した関係者の中には,自分で試して稼働を確認したとする動画をYouTubeなどにアップする人も多く,ラインナップは今後,一気に増えていくと思われる。
既報のとおり,「Steam Deck」は現在,アメリカとカナダ,イギリス,EU域内の限定販売となっており,日本を含むアジア地域では「2022年内」とされているものの,今のところ詳細は発表されていない。加えて,もともと2021年末が予定されていたリリースが2022年2月にずれ込むなど,世界的な半導体不足の影響を受けている。
北米在住の筆者も,発表と同じ2021年7月16日に予約したが,最初は2022年第1四半期に,現在は第2四半期に購入可能予定というスケジュールの変更が行われており,日本で購入できるのは早くても年末,場合によっては2023年ということも考えられそうだ。
ハードウェア業界の最近のトレンドとも呼べる小型ゲームPC市場に,ついに投入されるValveの「Steam Deck」。最近,動的クラウドセーブ機能のサポートをデベロッパ向けに発表(外部リンク)するなど,土壌の整備も急速に進めており,マーケットを牽引する存在になるかもしれない。
今後,海外メディアやインフルエンサーなどから,「使用レポート」が次々とあがってくるはずで,ゲーマーにとって使い勝手の良いマシンになるのかどうかに期待がかかる。
2022-01-27 06:01:18Z
https://news.google.com/__i/rss/rd/articles/CBMiNWh0dHBzOi8vd3d3LjRnYW1lci5uZXQvZ2FtZXMvMDM4L0cwMDM4MjEvMjAyMjAxMjcwNjQv0gEA?oc=5
No comments:
Post a Comment