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Monday, February 28, 2022

根尾昂はいつ花開くのか? ドラフト1位の4年目をめぐる楽観と悲観 - 朝日新聞デジタル

竜党のつぶやき 中日ドラゴンズへの深すぎる愛

 春の沖縄キャンプが終わった時点で、立浪和義監督が選んだ「キャンプMVP」は、根尾昂だった。毎日早朝から夕まで、誰よりも多く練習をこなした頑張りが評価されたという。

 根尾はこの時点で、練習試合などでは結果をほとんど出せていなかっただけに意外だった。

 MVPかどうかは別にして、個人的な意見では、キャンプの1カ月を通じて「今季最も期待できるのでは」と思わせてくれた選手は2年目の高橋宏斗である。

 2020年のドラフトで、栗林良吏トヨタ自動車)という地元の逸材をふってまで、ドラゴンズが1位で獲得したのが高橋(中京大中京)だった。

 昨季、たまたま見たファームの試合では集中打を浴びていた。投げた直球を全部はじき返されていたような印象があった。

 一方、広島に入った栗林は昨シーズン53試合に登板して37セーブ、防御率0・86という圧倒的な成績を残した。「栗林を指名したほうがよかったのでは」と何度思ったことだろうか。

 だが、秋のキャンプでの猛練習の成果か、福谷浩司との自主トレが良かったのか、沖縄キャンプでは直球の威力も変化球の制球力も以前とは見違えるようだった。

 練習試合でも好投し、開幕先発ローテの一角に食い込むのでは、と期待が高まっている。

 昨シーズンに10日以上間隔を空けた変則日程で先発を続け、9勝4敗の成績を残した2年目の奥川恭伸(ヤクルト)方式で、どうだろうか。「5勝以上」は期待できるのではないか。

 もう一人あげるなら、駒沢大学出身でドラフト2位のルーキー鵜飼航丞だ。フリー打撃で見せる規格外のパワーは「ロマン枠」そのもの。ただ、ドラフト前は評価がさほど高くなかったと思う。

 2巡目で中日が3番目に指名した時点では、より高評価だった同じ大学生の長距離砲・正木智也(ソフトバンク)が残っていただけに、意外な選択に思えた。

 だが、ドラフト当日の青山学院大戦から4試合連続本塁打を放ち、一気に評価が高まったのだ。

 2月16日の日本ハムとの練習試合では、スポーツ紙が「推定130メートル弾」と形容した特大ホームランを放った。評論家たちのコメントも「長距離砲の才能がある」などと多くが持ち上げていた。

毎週、中日ドラゴンズにまつわる話題をお届けします。

 個人的に鵜飼の完成形としてイメージしたいのは、西武の山川穂高だ。山川はこの2年不調に苦しんでいるものの、それでも昨シーズンは24本塁打、66打点、2割3分2厘で、20年シーズンは24本塁打、73打点、2割5厘。「調子が悪い山川」にでも、鵜飼がなってくれたらそれで大満足だ。ホームランは野球の華なのだから。

 ほかにも、チームメートやOBが「モノが違う」と口をそろえる石川昂弥、バットコントロールが巧みで打席での対応力に秀でる岡林勇希、体力があり潜在能力を買われる三好大倫、昨シーズン15盗塁を記録した高松渡など楽しみな存在は増えている。

 誰か忘れていやしないか。

 そう、それが根尾なのだ…

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