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Thursday, March 24, 2022

フットボールの起源…サッカーはいつどこで始まったのか? - Goal.com

Getty / Goal composite

サッカーは間違いなく世界で最も人気のあるスポーツで、何億もの人が観戦するワールドカップといったイベントなどがフットボールの人気を物語っている。

フットボールは非常に身近な存在であり、道端や庭、屋内外、さらに仮想空間と世界中の至る所でプレーされるスポーツだ。1つのボールに、数名のプレーヤー、プレーできる場所、ゴールへの漠然としたアイディア、これらがプレーするために必要なものすべてであることから、このスポーツが世界中で行われていることに何ら驚きはない。

ボールを使ったスポーツは昔から我々人間にとっての遊びであり、我々が知っている現代フットボールは19世紀から世界中のコミュニティにとっての生活の一部になっている。そんなフットボールは誰がいつ発明され、どこで生まれたのか?『GOAL』では今回、フットボールの歴史や起源を紹介する。

誰がいつフットボールを発明したのか?

アソシエーション・フットボールやサッカーとしても知られる我々の知っているフットボールは、1863年にフットボール協会がルールを制定したイングランドで始まった。以降、VARが導入されたりとこのスポーツのルールはゆっくりと進化するものの、フットボールは当時と変わらぬ性質や方針を保ち続けている。

さまざまな種類のフットボールがイングランドには存在し、学校の校庭などでプレーされてきたが、統一されたルールがなければフットボールはカオスと化す。ケンブリッジ・ルールやシェフィールド・ルールなど多くの異なるプレー規則が存在しており、しばしば選手間での混乱が生じていた。

フットボールの考案者と言うことのできる個人は存在しないが、エベネーザー・コッブ・モーリーはイングランド・フットボール協会(FA)の“父”と呼ばれる存在だ。バーンズ・フットボールクラブの創設者であるモーリーは、新聞社『Bell's Life』に新たなルールが制定された歴史的な会議の開催を提案した。

そして、1863年10月26日にロンドンのグレート・クイーン通りにあるフリーメーソンズ・ターバンで開催されたこの会議には、12クラブの代表が集結し、その場でフットボールは成文化された。

フットボールは現在、FAより41年遅い1904年に設立された国際サッカー連盟(FIFA)により統括される。FIFAとイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドのイギリス4協会が運営する国際サッカー評議会(IFAB)がルールのいわゆる“番人”を務めている。

初期のフットボールは?

イングランドのフットボール関係者が現代フットボールの“考案者”と自負する一方で、異なる形のフットボールがかなり早期から世界中で行われてきた記録がある。

おそらく、最古のフットボールは紀元前206年から220年まで続いた漢時代の中国でプレーされた“蹴鞠(けまり)”と考えられている。“蹴鞠”は蹴ってネットにボールを入れることを競い合うもので、後にイングランドで成文化されたルールと同様に蹴鞠でも手を使う行為“ハンドボール”は認められていない。

さらに、古代ギリシャでは“エピスキロス”と呼ばれるフットボールに似た競技が行われていた記録もある。“共通のボール”の意味を持つこの競技は、現代フットボールと同様に11人ずつを擁する2チームが1つのボールを使ってプレーする。しかし、相違点として、選手は手を使うことが許されていた。それに加え、“エピスキロス”は本来非常に激しい競技であり、後に古代ローマで行われる“ハルパストゥム”の起源になったともされている。

多くの異なる形のフットボールが世界中で生まれ、年月を掛けて進化してきた。その中でFAとFIFAが新たなスタンダードの成立を決めたことで、現代フットボールは世界中の誰からも喜ばれる競技として親しまれている。

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