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Monday, April 25, 2022

「いつ入荷するんだ」店頭で言い合いも コロナ警戒で買いだめに走る北京市民 上海では死者の増加止まらず - 東京新聞

 【北京=白山泉、坪井千隼】新型コロナウイルスの感染拡大により上海などでロックダウン(都市封鎖)が続く中国で、首都・北京でも感染者の増加に警戒感が高まっている。北京の朝陽区では25日から全住民にPCR検査が義務付けられ、多くの市民が生鮮食料品や日用品の買いだめに走った。上海では24日、コロナによる死者が1日としては過去最多の51人に上った。

25日、北京市内のスーパーで、ロックダウンを警戒し生鮮食料品などの買いだめに走る市民ら

25日、北京市内のスーパーで、ロックダウンを警戒し生鮮食料品などの買いだめに走る市民ら

 中国では感染を抑え込む「ゼロコロナ」政策を展開しているが、習近平しゅうきんぺい国家主席(共産党総書記)の3期目続投がかかる党大会を秋に控え、首都の感染のまん延を食い止められるかが焦点となっている。

 北京市中心部のスーパーでは、25日朝から多くの市民が列を作った。野菜や肉を大量購入する客の姿が目立ち、一部は開店早々売り切れに。「いつ入荷するんだ」と店員と言い合いになる姿も見られた。会社員女性(48)は「上海のロックダウンで食料が不足する動画を見ていたので、慌てて買いに来た」と話した。

ロックダウンを警戒した市民が買いだめに走り、一部商品が売り切れとなった売り場=いずれも坪井千隼撮影

ロックダウンを警戒した市民が買いだめに走り、一部商品が売り切れとなった売り場=いずれも坪井千隼撮影

 北京市内では24日までの3日間で47人の感染を確認。朝陽区では全住民350万人を対象に週内計3回のPCR検査が義務付けられ、一部区域が外出禁止となった。また北京市文化旅行局は、市内の旅行業者に団体旅行業務の一時停止を指示した。

 一方、上海ではコロナによる死者が急増。24日までの8日間で138人に上った。18日には現場指揮を執る孫春蘭そんしゅんらん副首相が「あらゆる方法を講じて死亡率を低下させよ」とハッパをかけたが、死者の増加が止まらない。

 また、上海市宝山区トップの陳傑ちんけつ・区党委員会書記は16日、「20日までのゼロコロナ達成は軍令だ。歯を食いしばって勝利のために戦うのだ」と強調したが、その後1週間で同区内の感染は逆に増加した。

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