2022/07/04 10:00 ウェザーニュース
夏好きなど早い梅雨明けを喜んだ方は少なくないと思いますが、そういえばこの「梅雨明け」って誰がどうやって決めているのでしょうか。
気象庁が地方ごとに判断
沖縄気象台、鹿児島地方気象台、福岡管区気象台、高松地方気象台、広島地方気象台、大阪管区気象台、名古屋地方気象台、気象庁、新潟地方気象台、仙台管区気象台がそれぞれの地方の梅雨明け発表を担当しています。なお、北海道は梅雨がないとされているため、梅雨入り・梅雨明けは発表されていません。
梅雨明けが近づくと毎日、気象庁や各地の気象台の天気予報を担当する部署が検討をして、「梅雨明け」を判断しています。
判断の明確な定義はなし
ただ、気象庁の発表する「梅雨明け」の決め方には、明確な定義があるわけではありません。
気象庁の天気相談所によると、曇りや雨の日が少なくなり、晴れの日が多くなると予想され、天気図では梅雨前線が北上して太平洋高気圧が張り出してくると、「梅雨明けしたとみられる」と発表しているとのことです。
梅雨明けは後から変更される場合も
例えば2020年の場合は、四国、中国、近畿、北陸の各地域の梅雨明けが、秋になってから数日単位で変更されました。
梅雨明けが発表されないことも
日本付近の天候は、8月上旬頃に夏の盛りを迎えるため、その頃まで曇りや雨の日が続いてしまうと、その後やってくる秋雨の季節との区別ができなくなってしまうからです。
このため、8月7日前後の「立秋」の頃までに梅雨明けを判断できない場合、「梅雨明けを特定しない」として統計に記録されます。
実際に2020年の東北北部は、梅雨明けの速報的な発表が行われず、後日の変更もなかったため「梅雨明けを特定しない」と記録されています。
今年の梅雨明けは
今朝の天気図でも梅雨前線は見られず、日本の南東の海上には夏の太平洋高気圧があります。
ただ、一方で東シナ海には台風が見られ、また夏はゲリラ雷雨が心配など、雨が気になる季節はしばらく続きそうです。
参考資料など
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