女優の黒島結菜(25)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は7日、第108話が放送された。
<※以下、ネタバレ有>
朝ドラ通算106作目。タイトルは沖縄のことばで「チム(肝=心)が高鳴る様子」「胸がドキドキする」という意味。映画「パッチギ!」「フラガール」などで知られ、2014年後期「マッサン」を担当した羽原大介氏がオリジナル脚本を執筆。今年、本土復帰50年を迎えた沖縄を舞台に、沖縄料理に夢を懸けるヒロイン・比嘉暢子(のぶこ)ら個性豊かな4きょうだい、本土復帰からの歩みを描く。
第108話は、暢子(黒島)と和彦(宮沢氷魚)は「ちむどんどん」一時休業を決断。矢作(井之脇海)とともに店の味やメニューの改善を図る。和彦は二ツ橋(髙嶋政伸)や田良島(山中崇)とともに、ちょうど海外から帰国した房子(原田美枝子)に暢子への助言を期待し、食事会を企画。しかし食事会は、意外な人たちの訪問により話は思わぬ方向に…という展開。
「アッラ・フォンターナ」は貸切。矢作が訪れ、以前、迷惑を掛けた元同僚たちに頭を下げた。
姿を消した清恵(佐津川愛美)を捜しに、賢秀(竜星涼)と寛大(中原丈雄)が上京。フォンターナに足を運んだ。
投資関係会社の社長・社員という設定で食事会に参加。イタリアの伝統的な豚肉料理「ポルケッタ」が出され、房子は「イタリア南部では、豚を捨てるところなく、大事に食べる。それは、沖縄とも似ているでしょ」などと語った。
すると、寛大が「沖縄と豚を語る上で、忘れてはならない話が実は、ハワイにもあるんです」と切り出した。
ハワイの養豚業はある時期、沖縄移民が支えていたとも言えるという。寛大の両親は戦前、出稼ぎのためハワイへ渡り、沖縄移民が営む養豚場で働いていた。「海から豚がやってきたという話をご存知かな」。沖縄の養豚は沖縄戦により全滅の危機に陥った。戦前には10万頭もいた豚が、数えられるまで減ってしまった。それを知ったハワイの沖縄移民たちが、米ネブラスカ州で大量の豚を買い入れた。何人かの有志が豚とともに船に乗り込み、オレゴン州ポートランドから出港。嵐などに負けず、沖縄に550頭もの豚を送り届けた。「彼らの願いはただ一つ。食糧難に苦しむ故郷・沖縄を助けたかった。そんな命懸けの航海があったからこそ、今でも沖縄には美味しい豚肉料理が根付いているんだろう、と」。和彦はメモを取り、暢子はヒントをつかんだ。賢秀は感動のあまり涙した。
暢子を見送る際、房子は「どんな店にも共通して言えることは、一番の強みは、同時に弱みでもあるということ」とアドバイスした。
第108話は劇中、1979年(昭和54年)冬とみられる。第46話(6月13日)、1976年(昭和51年)秋。寛大が賢秀に「沖縄かぁ。ハワイの豚の話、知ってるか。ま、そのうちな」と語ってからの“約3カ月(劇中は約3年)ぶりのロングパス”。SNS上には「ハワイの豚の話が来た!」「芝居を締めるねぇ。中原丈雄さん大優勝!」「中原丈雄さんは素敵だなぁ。説得力があるなぁ。泣きそうになったよ」などの声も上がった。
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2022-09-06 23:15:00Z
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