マンション管理人の業務とは?
前述したように、マンション管理人は住人の方々がマンションで快適に住み続けられるようサポートするお仕事です。
下記に詳しくお伝えしていきます。
マンション管理人の役割
マンションの清掃やメンテナンスといった管理業務だけでなく、入居者の契約やトラブル対応、さらには防犯会社と連携した防犯対応など、マンションに関わるあらゆることを行うのがマンション管理人の役割です。
もちろんすべて自分で行うわけではなく、提携会社と連携して行う場合が多いので、その際はマンションを知る人材として関係各所とのパイプ役にもなります。ほかにも細々した事務作業など業務が多い分、大変に思うこともあるかもしれませんが、マンションに住む方々一人ひとりの快適な生活を支える、やりがいある仕事といえます。
マンション管理人の主な仕事内容
・設備管理業務
マンションの建物や設備に問題がないか点検したり、ゴミ捨て場や階段といった共用スペースの清掃を行ったり、マンションの設備維持に関する業務を行います。
清掃や点検は提携先に外注している可能性もあり、その場合はきちんと問題無いことを把握し、住人の方にも問題が無いことを説明できるようになっておくとトラブル発生時の対処もぐんと楽になります。
・報告業務
日々のマンションの様子は、管理会社に報告する必要があります。
例え小さなことでも、住人の方々が快適に住み続けられることに直結しますので、きちんと報告しておきましょう。
日報や日誌が主な連絡手段ですが、場合によってはパソコンで行うこともあるので、パソコンが苦手な方は事前に確認しておいたほうが良いでしょう。
・受付業務
マンションによっては管理員が常駐し、入居者の対応や外来者の対応を行う業務もあります。もちろん常駐のないマンションもあれば、日勤帯のみのケース、24時間常駐型など、勤めるマンションによってさまざまなので、求人を探す際は、受付業務の範囲はきちんとチェックしておきましょう。
入居者とコミュニケーションを取る機会も多いので、何気ない交流が続く中で顔見知りが増えたり、感謝されることもあります。
これらは間違いなくマンション管理員のやりがいといえるでしょう。
・立ち会い業務
点検はもちろんのこと、例えば入居者の内見や、退去時の引き渡しの立ち会いも管理人の業務となります。その際、入居者、退所者の方とメインでやり取りするのは不動産会社のスタッフですが、カギの受け渡しや開け閉めなどを行う必要があることを覚えておきましょう。
マンション管理人の勤務形態
マンション管理人の主な勤務形態は定期的に複数のマンションを見回る「巡回型」と、通勤して日勤帯のみマンションを管理する「日勤型」、マンションに住み込んで24時間対応する「常駐型」などがあります。
下記にお伝えしていきます。
巡回型
複数のマンションを週に数回巡回して管理する勤務形態で、規模の小さいマンションに多いのが特徴です。マンション管理人の仕事は、特別な資格や経験は特に必要なく、未経験からでも始めやすい仕事です。そのため特に巡回型においては正社員雇用は少なめで、アルバイトやパートとしての求人が多いのが特徴です。
そのためまず挑戦してみたいという方や、プライベートも大切にしながら社会参画程度で仕事を探している方は、まずはこの巡回型のアルバイトから始めてみるのも一つの手段でしょう。
日勤型
同じマンションに通勤して決められた時間働く勤務体系で、フルタイム出勤や週3日数時間の出勤など、パートから正社員までさまざまな求人が見られる勤務形態でもあります。
コスト削減のため人の出入りの多い日中に人を置き、夜間は機械による24時間管理システムを導入するタワーマンションや大規模住宅に多く見られるケースです。
住み込み型
担当するマンションに住み込みで働くケースで、いわゆる「管理人さん」のイメージはまさにこのスタイルと言えるでしょう。家族を対象にした募集も多く見られましたが、機械の導入が進むにつれ最近では減少傾向にあります。
家賃や光熱費は会社側が負担してくれるケースが多く、勤務時間も決まってはいます。
しかし職場に住んでいるようなものですから、例え時間外であっても、突発的なトラブルの対応を無視することは難しいもの。プライベートの時間と仕事の時間をうまくやりくりできる方にオススメの勤務形態です。
ミドルシニアがマンション管理人になるメリット
厚生労働省が提供する職業情報サイト「job tag」によれば、マンション管理員の平均年齢は53歳となっており(※1)、ミドルシニアにメリットのある職業と言えます。
その理由を下記にお伝えしていきます。
適度に体を動かせる
マンション管理の仕事は激しく体を動かすことはなく、掃除や巡回など適度に体を動かす業務と、日報などの事務作業を行う業務のバランスが取れているのが特徴です。
そのため適度に体を動かすことで健康にも気を遣いたいシニア層にピッタリというわけです。
ほどよく人と関われる
マンション管理人の仕事は、入居者の方と挨拶を交わしたり、あるいは話す中で交流を深めたりと、適度に人と関わることができる仕事です。
接客などは厳しいが、ほどよい距離感で社会参画していたいというシニア層にピッタリの職業といえるでしょう。
※1 職業情報提供サイトjob tag マンション管理員
マンション管理人の求人を探す方法
マンション管理人の仕事に興味お持ちの方へ、オススメの検索方法をご紹介していきます。
フリーペーパーや新聞の求人広告
マンションは管理会社だけではなく、地域に住む方が運営している場合もあり、フリーペーパーや地域の広告が掲載されている新聞の求人広告であれば、より地域密着型の求人を探すことが可能でしょう。
しかし、フリーペーパーや新聞の求人広告に必ずマンション管理人の求人が掲載されているとは限りません。そのためマンション管理人の求人をピンポイントで探すより、地元で働きたい方向けの検索方法といえます。
求人サイト
スマホやパソコンを使って気軽に、かつピンポイントに職を探したいのであれば、やはり求人サイトをオススメします。
最近は年代に特化したサイトも多く、マイナビミドルシニアのようなシニアに特化したサイトであれば、効率的に仕事を探せるでしょう。幅広いマンション管理人の求人を探したい方にオススメの検索方法です。
シルバー人材センター
働く意欲があり、健康なシニア世代の方々の自立をサポートするために公益社団法人で、全国の都道府県や市町村に設置されています。
主に会員制であり、会員に対して労働者派遣事業を行っているため年会費が必要ですが、年間数千円程度とあまり負担にはなりません。無理のない範囲でできる仕事を定期的に斡旋してほしい方にオススメの検索方法です。
自分に合うマンション管理人の求人選び4つのポイント
仕事内容で選ぶ
前述したように、マンション管理員の業務は実に多岐にわたります。そのため、どの業務がどれだけの量なのか、きちんと確認する必要があるでしょう。
そうでなければ「点検がメインだと思っていたのに対人業務が多い」「体を動かせると思ったら事務作業が中心だった」と後悔につながりかねません。
このように、自分のやりたい業務や、自分の向き不向きをしっかり把握した上で求人を検索するようにしましょう。
持っている経験で選ぶ
マンション管理人は入居者の方と挨拶を交わしたり、あるいは話す中で顔見知りになったりと、意外と人と関わることが多い仕事でもあります。そのため人のお世話が好きな方や、人とほどよく関わっていたい、という方は楽しく仕事ができるでしょう。
一方で、ただ楽しいだけではなく、入居者の方からの深刻な相談や、時にはクレームもあります。いつもどおりの生活が送れないことはかなりのストレスにつながることは言うまでもなく、時に狼狽されていたり、感情的になられる方もいらっしゃるでしょう。
それを真摯に受け止め、解決に導くこともマンション管理人の仕事と言えます。
そのため、接客や営業といったお客様を相手に業務を行っていた方や、医療や福祉といった方のケアを仕事にしていた方は、そういったケースが発生しても、抵抗なく業務にあたることができるでしょう。
このように、これまでの仕事の経験が活かせるかどうか、求人内容から判断するのも重要なポイントということができます。
持っているスキルで選ぶ
また専門的な知見を元にマンションの整備を行う「マンション管理士」や、住人に契約に関する重要事項の説明や管理事務報告を行う「管理業務主任者」といった専門的な資格をお持ちの場合は、資格手当や優遇してくれる条件を選んだ方が満足できる可能性は高いでしょう。
ただ、前述したように、未経験からでも始められるのがマンション管理人の仕事であり、もし腰を据えてチャレンジしてみたいのであれば、資格取得支援制度があるかどうかもチェックしてみるのも一つの手段です。
マンション管理の仕事に、その日のことを記述する「日報」や引き継ぎなどの事務業務があります。これらは手書きの場合もありますが、最近はパソコンで行うことも多くなりました。
もちろんパソコンスキルが必須というわけではありませんが、不安な方は求人内容をきちんとチェックしましょう。
雇用条件や給与で選ぶ
金銭的にもこだわりたい方は、まずマンション管理人の給料の相場を把握しておきましょう。
厚生労働省が提供する職業情報サイト「job tag」によれば、マンション管理員の平均年収は350万円となっており、平均月給は20万円程度となっています。(※1)
もちろん地域差や雇用形態によって給料は変動します。特に夜勤帯か日勤帯かでも、給料には差が出ることでしょう。
しかし、お金のためといって無理に働いて体調を崩すことが無いよう、ライフスタイルに合わせた条件の求人に応募することをオススメします。
劣悪な労働環境で働いて体を壊してしまっては元も子もないので、まずどのような目的でマンション管理員の仕事を選んだのか、この条件は健全な勤務に必須だ、というポイントを定めたうえで雇用条件を検索しましょう。
また、交通費を含めた福利厚生もきちんと確認しておくことで、より働きやすさを実感することができます。
勤務地で選ぶ
巡回型や常駐型であれば、勤務地が自宅からどのくらい離れているかも考慮する必要があるでしょう。特に「休みが出て急に入って欲しい」という場合でも勤務に入りたい、という方なら、近場がオススメでしょう。
そうでなくとも、通勤時間というのはこのご時世短くしたいもの。ぜひ自分の状況に合わせて勤務エリアなども考慮に入れて下さい。
まとめ
今回はマンション管理の仕事にフォーカスし、求人選びのポイントについてご紹介してきました。前述したように、マンション管理の仕事はシニア層が多く、またシニア層歓迎の求人も多いことから、退職後やミドルシニア世代でもチャレンジしやすい求人といえます。
ぜひ今回お伝えしたことを活かして、あなたにピッタリの求人を見つけてもらえたらと思います。
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