グーグル(Google)は、スマートフォン「Google Pixel 7/7 Pro」のユーザー向けに、Google One VPN機能の無償提供を開始した。Google Oneのサブスクリプションを契約していなくても、日本時間12月6日の更新ソフトでアップデートを適用するとVPN機能を利用できる。
そもそもVPN機能とは?
VPNは「Virtual Private Network」の略で、直訳すると仮想専用通信網となる。かんたんに言うと、インターネット上で保護されたトンネルを通って、その先のサーバーのコンテンツやインターネットを利用できる仕組み。
もし、VPNを使用せずにそのままインターネットを利用している場合、たとえば回線のIPアドレスから地域などが特定されたり、暗号化されていない通信の内容を盗み見られたりするリスクがある。
Google One VPNでは、グーグルの用意したサーバーを“トンネルの出入口”として、暗号化された仮想のトンネルの中を通過するため、アクセス元がグーグルのサーバーからとなり、それ以上追うことが難しくなる。これにより、ユーザーのIPアドレスが相手に伝わらないほか、セキュリティが十分でないWi-Fiを利用する場合に、通信先や内容を見られることがないよう対策を打てる。
なお、グーグルではアカウントなどVPNを利用するための情報を扱うサーバーと、実際のネットワークルーティングを行うサーバーを厳密に分離しており、ユーザーの通信内容がわからない仕組みを導入しているという。このため、グーグルでさえもユーザーの通信内容を知ることはできないとアピールしている。
利用できるユーザーは?
Google One VPNを利用できるのは、グーグルのサブスクリプション「Google One」を契約しているユーザー。
12月からは、グーグルのスマートフォン「Google Pixel 7/7 Pro」でも、サブスクリプションの契約なしで利用できるようになった。利用には、Googleアカウントが必要となる。
利用方法
利用は、Google Oneアプリから設定することで利用できるようになる。
Google Oneアプリを立ち上げると、「契約状況の確認」が行われ、契約がない場合に契約するよう案内されたり、お得なプランがあると案内されたりする。今回は、Pixel 7を使い、契約なしでVPN機能を利用するので、「スキップする」などをタップして先に進める。
Google Oneのホーム画面までたどり着いたら、「VPN」の項目をタップする。利用できる環境であれば、項目に「使ってみる」や「接続解除」などのステータスが表示されている。
VPNの画面では、VPNの使用スイッチや、VPN経由の通信を行わないアプリの設定ができる。グーグルは「多くのアプリがVPN経由で利用できるが、一部のアプリで使えない場合がある」と案内しており、アプリごとにVPNをバイパスする設定ができる。
VPNの使用をオンにすると、VPNへのログインが自動的に行われ、数秒後にはVPN経由のセキュアな接続が利用できる。VPN接続中は、画面上に鍵マークのステータスアイコンが表示される。
また、頻繁にオン/オフするユーザーに向けて、クイック設定画面に「Google One VPNのオン/オフ」のボタンを追加することができる。クイック設定画面の編集画面で、「Google One VPN」の項目を追加するだけで、次回以降のオン/オフをクイック設定画面からできるようになる。
2022-12-06 15:01:00Z
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