静岡県掛川市の掛川城二の丸茶室で行われた将棋の第72期ALSOK杯王将戦七番勝負第1局(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社、日本将棋連盟主催、ALSOK特別協賛)で、藤井聡太王将(20)が2日目の9日、羽生善治九段(52)との激戦を制した。多くの将棋ファンが注目する世紀の一戦でまず1勝を挙げ、初防衛に向けて好スタートを切った。【山田英之】
対局場に近い大日本報徳社大講堂では、この日もプロ棋士による大盤解説会が開かれた。定員80人に対して28・7倍の2296人が応募。2日連続で座席を計130席に増やした。
掛川市は大盤解説の映像を配信する別会場(定員200人)を元々用意していたが、配信会場にも定員の3倍を超える687人の申し込みがあった。藤井王将と羽生九段の予想を上回る人気に、同市は映像を見られる会場をさらにもう1カ所増やして対応した。
浜松市出身の神谷広志八段は大盤解説で「将棋ファン待望の対局。羽生さんが挑戦者に決まってから、わくわくする気持ちだった。ついに、この日を迎えた」と、プロ棋士でさえ気持ちが高ぶる対局であることを伝えた。
開幕前日の7日、掛川市の印象について羽生九段は「地元のみなさんが力を合わせて毎回歓迎してくれ、対局に集中できる環境をつくってくれることに深い敬意を払い、感謝したい。これからもぜひ続けてもらえたら」と話した。藤井王将も「掛川こども王将戦を見て、参加している人が多く、(それぞれが)楽しそうに指していたのが印象的でした」と語っていた。
掛川市で初めて王将戦を開催した第59期(2010年)から14回連続で関わっている中山雅夫・日本将棋連盟掛川支部長は「続けてきたかいがあった。評価してもらい、うれしい」と喜んだ。
茨城県つくば市の会社社長、仁衡琢磨さん(53)は「私は羽生さんと同世代。50代になっても第一線でタイトルに挑戦できるのは本当にすごい。19歳の長女は藤井さんと同世代。藤井さんの活躍をまぶしく見ている。最終第7局まで熱戦を見たい」と期待した。
水戸市の団体職員、岡崎ちよのさん(35)は「藤井さんの活躍で将棋にはまった。羽生さんとの対決がどれだけすごいことか、将棋好きの父親から聞いた。現地で見られるのは夢みたい」と感激していた。
2023-01-09 08:50:29Z
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