オランダ・アムステルダムを拠点に活動するデザイナーのBjørn Karmann氏は、撮影する場所の位置情報などからAIが写真を生成するカメラ「Paragraphica」を製作した。実際に持ち歩ける物理版に加え、Webブラウザで動く仮想版も公開している。
Paragraphicaは、位置情報などを元にプロンプトを生成し、AIに渡すことで写真を生成するカメラ。ハードウェアとしては、3Dプリントのカメラ型筐体にRaspberry Pi 4とタッチ液晶が入っており、Stable Diffusion APIを通じて写真を生成する。本体前面にはレンズの代わりに(同氏がインスピレーションを受けたという)ホシバナモグラの鼻のようなオブジェが付いている。
背面のモニターでは、現在の場所(緯度/経度)とともに、天気や温度、時間帯、近くの場所などの情報を含むプロンプトが確認できる。さらに天面には3つのダイヤルがあり、カメラが位置情報やデータを検索する際の半径、拡散処理におけるノイズシードの生成(範囲は0.1~1)、プロンプトに対するAI処理の忠実度が調節可能。通常のカメラで言うところのレンズの焦点距離、フィルムグレイン、フォーカスにそれぞれ相当するという。
シャッターを切ると、プロンプトやダイヤル設定に基づいてAIが写真を生成し始める。同氏はParagraphicaについて、単なるスナップショットを撮るのではなく、AIがその場所をどのように見ているかを写真として反映できると語っている。
2023-05-31 04:57:09Z
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