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Thursday, May 11, 2023

ASUS製ポータブルゲーミングPC“ROG Ally”は2モデル展開。Z1 Extreme搭載の上位版は699ドルで6月から販売 - ファミ通.com

ASUS製ポータブルゲーミングPC“ROG Ally”は2モデル展開。Z1 Extreme搭載の上位版は699ドルで6月から販売 - ファミ通.com

 ASUSのゲーマー向けブランドROGから、ポータブルゲーミングPC“ROG Ally”の詳細が発表された。アメリカではAMD製の最新チップZ1 Extremeを搭載したモデルが699.99ドル、通常のZ1プロセッサーの下位モデルが599.99ドルで販売される。

 なお、Z1 Extremeモデルは米大手小売店のベストバイで予約がスタートしており、2023年6月13日より販売予定。下位のZ1モデルは2023年第3四半期に展開予定となっている。

上位モデルではAAAゲームを1080p/60fpsでプレイ

 ROG AllyはWindows 11で動作する携帯ゲーム機型のPC。直接の競合としてはValveのSteam Deckがあるが、ROG AllyはOSとしてWindows 11をそのまま搭載しているので(※)、より幅広いPCゲームをプレイ可能だ。

(※Steam DeckはLinuxベースのOSを採用しており、Windowsのゲームも動作するが、Protonという互換レイヤーを通じての実行となるため、動作するゲームに制限がある)

 上位モデルは最新の家庭用ゲーム機に迫る処理能力を持ったマシンとされており、AAA(超大作)ゲームを1080p解像度で50~60fps(秒間フレームレート)でプレイ可能としている。公式サイトにはスペック表も公開されている。

  • CPU: AMD Z1シリーズ Zen4/RDNA3アーキテクチャ、4nmプロセス
    • Z1 Extreme 8コア16スレッド 最大5.1GHz、キャッシュ24MB
      • グラフィック性能 VRAM4GB、12CU搭載、最大2.7GHz 最大8.6テラフロップス
    • Z1 6コア12スレッド 最大4.9GHz、キャッシュ22MB
      • グラフィック性能 VRAM4GB、4CU搭載、最大2.5GHz 最大2.8テラフロップス
  • メモリー 16ギガバイトLPDDR5
  • ストレージ PCIE 4.0 NVMe M.2 SSD(2230) 512ギガバイト
    • マイクロSDカード(UHS-II)で拡張可能
  • ディスプレイ 7インチ1080p IPS液晶、反応速度7ミリ秒、120hz動作
    • sRGB 100% コントラスト比1000:1 輝度500nits
    • FreeSync Premium対応
  • バッテリー 40WHrs
  • 通信機能 Wi-Fi 6E対応、Bluetooth 5.2対応
  • 本体重量 608グラム
  • その他 Game Pass Ultimate 3ヶ月分が付属
ROG Ally

上位のZ1 Extremeモデルは現行世代の家庭用ゲーム機に迫る処理能力としている。

ROG Ally

Z1 Extremeでは、AAAゲームを1080P解像度で60fps近辺でプレイできるというコンセプト。

バッテリーの持ちは15wのパフォーマンスモードで2時間程度

 というわけでなかなかハイスペックなマシンなのだが、そこで気になるのがバッテリーの持ち。

 公称では、AAAなどのヘビーなゲームを遊ぶ場合は15ワットのパフォーマンスモードで最大2時間、ストリーミング映像の視聴などの負荷の少ない作業なら9ワットのサイレントモードで最大6.8時間動作としている。

 先に説明したようなフルスペック動作は30ワットのターボモード動作時のものだと思うので、この点は注意が必要だ。Steam Deck同様にモバイルバッテリーを用意するとか、家にいる時はACアダプターや別売りのチャージドックに繋ぎながらプレイするといった使い方になるだろう。高速チャージ時は0%から50%まで30分で充電できるとしている。

省エネ設定用のアップスケーラーも対応。逆に外付けグラフィックによるさらなるハイエンド対応も可能

 またSteam Deck同様に、動作解像度を下げて負荷を軽減しつつパフォーマンスモードなどでプレイをするといった方法も考えられる。そうした場合に拡大表示する見た目の質をできるだけ下げないようにするのがアップスケール技術だ。ROG AllyはAMDのアップスケーラーであるRSRやFSRに対応する。

 逆に、家にいる場合などのさらなるハイエンド対応として、別売りのROG XG Mobileを接続することでハイエンドのグラフィック性能を得られるようになっている。こちらはAMD RX6850M XT搭載のGC32が799ドル、NVIDIA GeForce RTX 4090搭載のGC33が1999ドル。

ROG Ally

自宅等でのプレイ時に外部グラフィックとして接続できるXG MobileはハイエンドのNVIDIA RTX 4090版もある(さすがの値段がするけど)。

管理ソフトには動画やスクショの撮影機能も搭載

 またインストール済みのゲームを一括のライブラリーにまとめられ、入力なども含めた各種設定を行える専用ソフト“Armory Crate SE”が付属する。軽いゲームはサイレントモードで動作するようにしておくといった設定を行っていくことになるだろう。

 面白そうな点として、Armory Crate SEにはプレイ動画やスクリーンショットの撮影・簡易編集・シェア機能も付属しているという。Steam Deckでは動画は撮影できないしスクリーンショットをSNSに投稿するといった作業も少し面倒なので、これは嬉しい機能だ。

日本展開も気になる

 まずアメリカからの展開(さらに上位モデルからの販売)という形になったROG Ally。OSも自社開発で低価格に抑えているSteam Deckや“わかっている人向け”になりがちな新興メーカー系のマシンとの差別化もできていて、面白い選択肢と言えるんじゃないだろうか。エイプリルフール合わせの初出時には日本のROGも告知を行っているので、今後の国内展開の発表なども期待したいところだ。(※2023年5月12日午前1時50分追記: 発表動画でのチャット欄での公式コメントによると、日本では6月初旬に予約を開始する予定のようだ)

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2023-05-11 16:35:00Z
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