発信することで社会や未来へ“つなげる”
長濱ねるが日常生活で学んだこと、発見した気づき、周りの人と話したいことをトークテーマに発信する連載。
あらゆる多様な価値観や文化の違いを理解するしなやかな思考を育むため、日常での気づきや仕事で学んだこと感情の変化をシェアしていく。
長濱ねるから皆さんへ“つなげる”、そして社会や次世代に“つなげる”。そんな思いと希望を込めて。
「こんにちは、長濱ねるです。猛暑が続いていますのでしっかり水分と塩分補給をして、熱中症にはくれぐれもご注意ください。この時期は、夏バテで食欲がなくなることもあります。今回は、改めて私たちの体をつくる『もと』となっている食べ物について考えてみました。世界的な食料不足が心配される中、代替フードやラボで作られる食材などへも注目が高まっています。最近は、卵不足や、小麦、その他さまざまな食材の物価高騰もあり、食材に対する“当たり前”が崩れ始め、その危機を身近に感じはじめているように思います。食について一緒に考えていきましょう」
これまでの連載を読む→tsuNagERU(つなげる)SDGs
ビーガンフードの美味しさに感動!
「最近、ビーガンフードへの興味が湧いています。そのきっかけの一つは、原宿にあるカフェでした。そこのカフェで食べたビーガンフードが本当にどれも美味しくて! ビーガンフードだと、味に物足りなさを感じるのかな?と思っていたのですが、代替食材でもこんなに美味しいのかと感動しました。
私の場合、動物や環境のことを一番に考えてビーガンフードに興味を持ったというより、味から興味を持ったというのが正直なところです。元々、お肉よりもお魚料理の方が好きということもあり、代替食材で美味しくお肉の代わりになるのであれば、自分としては問題ない、と思いました。肉食を減らすことは動物の殺生を減らすことにもなり、温室効果ガスや水などの資源の使用量を削減することへ繋がります。自分の食生活でも、無理のない範囲で取り組んでいけるんだ、という発見でした」
菜食主義と言ってもいろいろ……
ビーガン:動物性食品(動物由来の食品)を一切食べない人、または主義。
ベジタリアン:菜食主義者。肉や魚などの動物性食品をとらず、野菜、芋類、豆類など植物性食品を中心にとる人。
ペスカタリアン:肉は食べないが、魚は食べる菜食主義者。
ラクトベジタリアン:肉、魚、卵を避けるが、動物の乳は避けない。牛乳や乳製品を食する菜食主義者を指す。
フレキシタリアン:準菜食主義。主に植物性の食物で生活しようとする考え方。
参考:実用日本語表現辞典
日本のメタンガスの年間発生量は、2020年度で2,850万トン。そのうち、家畜の消化管内発酵に伴う排出は27%となっている。食用の牛や豚、鶏を育てることで、多くのメタンガスが発生していることがわかる。また、大量の穀物や水が必要であり、肉食を減らすことは、それらの資源を守ることにも繋がる。
食料を輸入している国(消費国)において、もしその輸入食料を自国で生産するとしたら、どの程度の水が必要かを推定する“バーチャルウォーター”をご存知だろうか。
環境省のHPで試すことができる『仮想水計算機』で、牛肉100gのバーチャルウォーターを計算してみると、およそ2,060ℓの水が必要という結果に。この水量計算には、牛の餌となるトウモロコシなどを生産する際の水も含まれている。このように、牛肉100gが皿に並ぶまでにどれだけ多くの資源や水が必要となるかが可視化される。世界的な水不足も注目される中、消費国は海外から食料を輸入することで、その生産に必要な分の自国の水を使わずに済んでいるとも言えるのだ。
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