(写真:M・O/PIXTA)
いま世界的に、これまでの西洋中心の歴史認識の見直しが進められている。特に、豊富な資源、生産力とともにテクノロジーも急成長中のアフリカ大陸は、多くの企業や産業が進出しており、アフリカ史・アフリカ事情について最新のアップグレードを行うことで、ビジネスシーンにおいても異文化理解・コミュニケーションを深めるための貴重な知識となる。書籍『黒人の歴史 30万年の物語』より一部抜粋して紹介する。
アフリカ、それは人類の母 最初の人類(約30万年前)
物語の背景
場所 アフリカ大陸
前史
600万~700万年前 サヘラントロプス・チャデンシスがアフリカ大陸に出現した。知られるかぎり最古のヒト族だ。
440万年前 アルディピテクス・ラミドゥス(ラミダス猿人)が出現。1990年代にエチオピアで化石が発見された。
140万年前 このころ人類の祖先は初めて(おそらく偶然に)火を使ったらしい。ホモ・エレクトゥスが粘土を焼いた形跡がケニアで発見されている。
後史
1921年 ザンビアで頭蓋骨が発見され、後にホモ・ハイデルベルゲンシスのものと認定される。アフリカで見つかった最古のヒト族だ。
1929~35年 イスラエルのカルメル山で化石が見つかり、後に8万~12万年前のホモ・サピエンス(現生人類)のものと認定される。
2019年 ギリシアで発見された現生人類の頭蓋骨が少なくとも21万年前のものと推定される。アフリカ以外では最も古い。
私たち(ホモ・サピエンス)のルーツはアフリカにあるというチャールズ・ダーウィンの仮説(1871年)を裏づける画期的な成果が発表されたのは1987年のこと。
アメリカの遺伝学者レベッカ・キャンとマーク・ストーンキング、ニュージーランドの生化学者アラン・ウィルソンの3人が世界各地に暮らす多様な人々のミトコンドリアDNA(女性から女性へと受け継がれる特殊な遺伝子)を解析した結果として、すべての人は一本の線で約20万年前のアフリカにいた一人の女性と結ばれていると報告した。
この女性は「ミトコンドリア・イヴ」と呼ばれるようになったが、彼女が最初の人類というわけではない。確かにすべての現代人に共通の母だが、彼女にも母や祖母がいたはずだ。
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