無料FPSゲーム『Destiny 2(デスティニー 2)』の開発元Bungieが、チート販売業者AimJunkiesとの裁判で勝訴した。この判決は、陪審員がゲームスタジオを支持するという前例のないもので、今後のチート対策に大きな影響を与える可能性がある。
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チート業者撲滅へ大きな勝利
日本時間6月5日から10年に渡って描いてきた「光と暗黒の戦い」の最終章となる拡張コンテンツ『Destiny 2:最終形態』をリリースするBungieが、「現実世界でも暗黒との戦いを制した」とゲームジャーナリストのStephen Totilo氏が報じている。
チート販売業者AimJunkiesを運営するDavid Schaefer、Jeffrey Conway、Jordan Green、James Mayらは、Bungieに損害を与えたとして$63,210(約1千万円)の賠償金支払いを裁判所から命じられた。 この金額はAimJunkiesがチートを販売することで売り上げた総額と目されている。
$63,210というのはBungieで働く従業員たちの平均年収を下回る金額で、裁判や弁護士費用、そしてチート対策にかかったコストと比較すればわずかな金額だ。 しかしこの判決は、今後ゲーム運営側とチート販売業者を訴える際の協力な武器となる。
アメリカでの裁判も「前例」が非常に重要な要素となる。陪審員がゲームスタジオを支援したという判例は、今後ゲーム運営側がチート販売業者との裁判で勝利しやすくなることから、以前よりもチート販売業者を訴えやすくなる可能性が高まった。
Bungieの弁護士James Barker氏は、「裁判に持ち込んででもプレイヤーをチートから守り続ける」と断言。一方、AimJunkiesは判決を不服として争う姿勢を見せており、その執拗な抵抗は、2021年にBungieがチート販売業者を一斉に訴えた時から続いている。
チート販売業者がまさかの反訴
元々この裁判はBungieがチート販売業者を訴えたことが始まりだが、ここでAimJunkiesがまさかの行動にでる。
発端は2021年、Bungieが一斉にチート販売業者を訴えた活動でAimJunkiesも告訴対象として裁判の場に引きずり出された。 その際にAimJunkies側は、「AimJunkiesのコンピューターに不正アクセスして得た証拠を使っている」として反訴したのだ。 AimJunkiesの弁護士は「Bungieという巨人がAimJunkiesという小人を弾圧しているように見えることが不愉快だ」と述べている。
チート販売業者がBungie、そしてBungieの親会社となったSONYを訴え返すというまさかの衝撃的なオープニングから始まった裁判だったが、裁判が行われたシアトル在住の7人の陪審員たちが全員Bungieを支援することでAimJunkiesの訴えは無事に棄却された。
今回の判決は、ゲーム業界におけるチート対策の新たな一歩となるだろう。Bungieの勝利は、チート行為に対する断固とした姿勢を示すものであり、他のゲーム会社にも同様のアクションを促す可能性がある。
Source: @stephentotilo
2024-05-26 22:27:15Z
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