第１７１回芥川賞と直木賞の候補作が今月、発表されました。純文学を扱う芥川賞では近年、生成人工知能（ＡＩ）を活用した九段理江さんの「東京都同情塔」、読書バリアフリーへの関心を高めた市川沙央さんの「ハンチバック」などの話題作が次々と出ています。一方、優れた娯楽小説に贈られる直木賞も、「新しい熊文学」と評された河崎秋子さんの「ともぐい」が受賞するなど注目を集めています。二つの賞は一体、どのように決まるのでしょう。たくさんある文学賞の中でどのような特色があるのか、毎年２回の「賞レース」を楽しむコツとは―。文学の森をしばし、探検してみませんか。
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