Pages

Wednesday, April 14, 2021

名無しの橋、誰がいつ? 公的記録なく 河川工事で撤去へ 千葉 - 毎日新聞 - 毎日新聞

撤去されることになった名前のない橋=千葉県長生村で 拡大
撤去されることになった名前のない橋=千葉県長生村で

 住民の散策路として重宝されてきた千葉県長生村の一宮川に架かる名前のない橋が、今夏にも撤去されることになった。河川改修工事の障害となるためだが、工事後に架け替えられる予定はない。実はこの橋、いつ誰が何のために作り、今は誰が管理しているのか分からないのだという。【金沢衛】

 長さ約48メートル、幅約2メートル。川底に打ち込まれた2本の橋脚に支えられた橋桁は鉄骨コンクリートで、鉄製の欄干が付いている。一般的な橋であれば親柱にあるはずの橋名や落成年の記載などがない。左岸は村道につながるが、右岸は長生郡市環境衛生センターごみ処理場の敷地で行き止まりになる。

 同所は改修工事で左岸を削る工事が行われるため、県一宮川改修事務所が管理者を調べた。ところが、県の台帳や河川占用の届けなど記録は見当たらなかった。関係自治体や近隣の企業などにも照会したが所有者は分からない。同事務所は今年3月、関係自治体などから橋の撤去に異議がないことを確認し、撤去後の再建はしないことを決めた。一方、管理者の特定はさらに古い資料をたどるなど調査を続けるという。

 村役場職員の間では「まぼろし橋」とも呼ばれる。役場に50年以上勤める田中孝次副村長(69)は、かつて地元の古老から、少し上流に丸太の橋があったのが今のように架け替えられたと聞いたことがある。架けられた時期は不明だが、1970年代には存在していたという。村はこれまで県が管理していたものと思っていた。

 田中副村長は「農家が対岸にある田んぼに行き来するための橋だったのかとも思うが、相当な費用のかかる橋なのに誰が作ったのか資料もなく、役場で知る人もいない」と話した。

 茂原市街地にも隣接する同所付近は、両岸堤防に自転車道や遊歩道が整備されて住民の格好の散策路だ。平日の晴れた昼過ぎ、30分ほどの間に自転車3台と歩行者8人が橋を往来した。毎日、橋で折り返して散歩するという70代の女性は「近くにある会社の橋かなと思っていた。橋がなくなったら歩くコースを変えないといけない」と困惑していた。

Let's block ads! (Why?)


からの記事と詳細 ( 名無しの橋、誰がいつ? 公的記録なく 河川工事で撤去へ 千葉 - 毎日新聞 - 毎日新聞 )
https://ift.tt/3e0AWoM

No comments:

Post a Comment