足立区のワクチン接種券（見本）にも予約開始の日の記載はない
高齢者を対象に新型コロナウイルスワクチンの接種券発送が始まる中、北区などの区で接種券に予約受付開始日の記載がなく、券を受け取った区民から「分かりにくい」との声が上がっている。区が記載しなかったのは、接種券を印刷する時期に、国から供給されるワクチンの量の見通しが立っていなかったことなどが理由で、各区は「ホームページなどで確認してほしい」と呼びかけている。 （砂上麻子、長竹祐子）
北区の男性（８１）に四月二十七日、区の接種券が届いた。同封のお知らせには予約受付開始日（五月六日）の記載はなかった。このため、すぐに区のコールセンターに問い合わせたが、電話は約五時間、つながらなかった。男性は「目が悪いのでスマートフォンもインターネットもやらない。一番知りたい情報なのに」と不満を漏らした。
区が七十五歳以上の高齢者に接種券を送ったのは四月二十三日。担当者によると、国からのワクチン供給量が決まらず、印刷する段階で開始日を入れられなかったという。ホームページや区報で確認してほしいとしている。
文京区、足立区の接種券にも、同様の理由から予約受付開始日の記載はない。文京区の成沢広修（ひろのぶ）区長は四月二十六日、自身のフェイスブックで「接種券には接種場所や接種申込開始日の情報がなく、ご不便をおかけし恐縮です」と記載。「高齢者の中にはこれらの情報が届きにくい方もいらっしゃるので、この投稿を読まれた方はお近くの方にお伝えいただきますようお願いいたします」と呼びかけた。
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