「心電図を調べています。体に触らないでください」
「電気ショックが必要です。体から離れてください」
駅や建物などでAEDを見かける機会は多いと思いますが、使用したことはあるでしょうか?
私は救急医という仕事柄、出かけた先々でAEDの場所を確認するようにしていますが、病院外で使用した経験は数回しかありません。ドクターカーなどで病院から急病患者がいる現場に出向き、心停止だった場合に対応するときぐらいです。
前回、このコラムで書いた「胸骨圧迫(心臓マッサージ)」 ( https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20220928-OYTET50000/ )と同様、AEDも今後、全く関わることはないかもしれません。しかし、みなさんがAEDを使用することで、救うことができる命があるのも事実です。「ちょっとした知識があれば誰でも使用できる」。それがAEDなのです。
「AED」とは?
AEDは「Automated External Defibrillator」の略で、自動体外式除細動器のことです。除細動器は、心臓が小刻みに震える「細動」という不整脈を起こした時に電気ショックを与えるものです。心筋細胞を一度に興奮させ、正常な律動に戻すことが目的です。
AEDは現在全国に約65万台設置され、2004年以降、医療者でなくても誰もが使っていいことになっています。 (1)
AEDが威力を発揮するのは、主に心筋 梗塞 など、倒れた原因が心臓にある場合です。具合が悪くなった原因が心臓にあるのかどうか、倒れた人の様子を見るだけでは判断できませんが、AEDはそれを見極め、必要な場合には電気ショックを与えてくれます。
からの記事と詳細 ( AEDはどこにあるの? どうやって使う? - 読売新聞オンライン )
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