アメリカ航空宇宙局(NASA)は22日、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が撮影した、オーロラや巨大な嵐などがかつてないほど鮮明に写った木星の写真を公開した。
木星は、太陽系最大の惑星。その写真は、世界最大で最強のジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を使って7月に撮影された。
写真には木星を取り巻くオーロラや巨大な嵐、月や環が詳細に写っており、天文学者たちは「信じられないほど素晴らしい」写真だとしている。
赤外線は肉眼では見えないことから、この赤外線写真は木星の特徴を際立たせるために人工的に着色されている。
「我々はこんな木星を見たことがない。何もかも、信じられないほど素晴らしい」と、このプロジェクトで重要な役割を果たした、カリフォルニア大学の惑星天文学者イムケ・デ・パテル博士は述べた。
「正直なところ、ここまで良いものが得られるとは思っていなかった」
100億ドルをかけたウェッブ宇宙望遠鏡を用いた観測はNASAが主導し、欧州宇宙機関(ESA)やカナダ宇宙庁(CSA)のパートナーと共に進めている国際ミッションだ。
NASAによると、ウェッブ宇宙望遠鏡の単独観測による合成画像では、オーロラが木星の北極と南極の両方の上空高くにオーロラが広がっているのがわかる。
一方、地球を飲み込むほど巨大な嵐「大赤斑」は白っぽく見える。太陽光を大量に反射しているためだ。
2021年12月に打ち上げられたウェッブ宇宙望遠鏡は現在、地球から約160万キロの位置にある。
130億年以上前のビッグバンの直後に発生し、地球に向かって進む光を、ウェッブ宇宙望遠鏡は検出できる。
同望遠鏡はこれまで外宇宙を観測してきたハッブル宇宙望遠鏡の後継機とされ、少なくとも向こう20年は、宇宙での新発見における主力になると期待されている。
2022-08-23 07:24:28Z
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