パワハラ扱いされてしまう上司の世代と、叱られた際の受け止め方がわからない20代などのZ世代。その世代間ギャップを埋めようと、1月30日に「叱り方を教える体験会」が大阪で開かれ、MBSの前田春香アナウンサーと上司の古川圭子アナウンサーが参加してきました。
「私はこの仕事、25年・365日・24時間、叱り方を考えている叱り方の変態でございます」
このように話す講師の河村晴美さん。25年にわたり、大阪府警・陸上自衛隊・企業・学校などでパワハラにならないうまい叱り方のコツなどを伝えてきました。
(河村晴美さん)「愛をもって、どうやってその部下を成長させるかっていうことをお伝えしていきたいと思って今行なってます」
【講義の様子】
(河村さん)「叱るとは〇〇であるとご自身で考えてみてください」
(前田アナ)「感情をバーッと伝えるのが怒るで、叱るは論理的に冷静に伝える」
(古川アナ)「怒るは自分の感情をただ爆発させている。叱るは相手のためを思って相手に成長してもらうためにすること」
(河村さん)「パワハラと叱るというのは明らかに違うんですね。叱るとはゴールがあるわけですから、そこから逆算して何をしてもらいたいのかということをお伝えし、かつ部下の方に動いてもらわないとマネジメントにはならない」
実際に普段の職場でありそうな会話を2人で再現し、河村さんに問題点を指摘してもらいました。
(古川アナ)「前春ちゃんさぁ、さっきあの単語のアクセント間違っていたよね。前1回言ったよね。何回言ったら直る?3回?5回?」
(前田アナ)「ごめんなさい」
(古川アナ)「どうしたら直るかな。もうさぁ、ちゃんとアクセント直せないんだったら、次からあのニュースほかの人にかえるけど」
(前田アナ)「はい、すみません」
(古川アナ)「大丈夫?もう二度とやらないでね」
(前田アナ)「はい、申し訳ありません」
(河村さん)「どうやろうっていう改善行動を思い浮かびました?」
(前田アナ)「浮かびませんでした。古川さんにごめんなさいとしか思わなかったです」
(河村さん)「(思考や行動を)強制的にストップさせただけなんですよ」
次に河村さんが上司役になって会話をします。
(前田アナ)「河村先輩、アクセントの間違いをしてしまいました」
(河村さん)「前田さん、あそこ自分で気づいた?私もそう思っていて、もう気づきポイントOK。ちゃんと自覚しているところはOKです。じゃあ具体的に何が機能していなかったか、ご自身で分析するとどうですか?」
(前田アナ)「ニュースを読む前にしっかりアクセント辞典で調べなかったことが問題です」
(河村さん)「なるほど。まだほかにやっておかないといけないことはありますか?」
(前田アナ)「普段から時間を守る」
(河村さん)「なるほど、普段まで話が広がりましたね」
(河村さん)「叱るというのはパワハラと明らかに違うんです。パワハラは上からおさえつけるということ」
叱る方だけではなく叱られる側の作法もあるそうです。
(河村さん)「ネガティブな感情は水に流しましょう。(叱られたことの)本質をすくい取る。お互いを磨きあうことが叱るということの目的であり、一番大切なポイントなんです」
(古川アナ)「同じ職場の仲間である。磨き合い。前春ちゃんが磨かれていけば私の評価も上がるということですね」
からの記事と詳細 ( “叱り方の達人”が伝えるパワハラにならない叱り方のコツ「愛をもってどうやってその部下を成長させるか ... - 毎日放送 )
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